ここだけは抑えておきたい!騒音の理想的な測定方法

騒音の測定は、数値に影響を与える要素を考慮して、慎重に行う必要があります。
他の生活音に邪魔されて、正確な測定が出来ないのは困りものですが、とくに配慮したいのは「風」です。騒音の測定は屋外で実施されることが多く、風の影響を常に受けます。
今回は、いかに正確に騒音を測るかというポイントを解説いたします。

 

風の影響を抑えて騒音を測定するには

 

この影響を最小限に抑えるために、騒音計にはウインドスクリーンを取り付けます。
ウインドスクリーンとは、マイクにかぶせて使うスポンジ素材で出来たアイテムです。
これを用いれば、5m/s以内の風なら影響を最小限に抑えられます。

 

このように、騒音計にとってウインドスクリーンは非常に重要なアイテムです。
測定器をレンタル・購入する場合には、ちゃんと付属されているか、傷んでいないかを必ずチェックしてください。

 

測定地近くで発生する音も大敵

 

騒音の測定に影響を与える要素には、「測定地付近で発生する音」もあります。測定していたら、近くから別の生活音が発生し、対象の騒音が収集できないといった具合です。
測定の邪魔をする生活音としては、楽器の練習音、掃除機をかける音、鳥や犬の鳴き声などがあります。
こういった音は、いつ発生するか予測しづらいものです。

 

そのため、これらの音が発生した時には、

  • 騒音計自体を一時停止する
  • 発生を記録しておき、後日データから除外する

などの方法で対処するしかありません。

 

測定をする場所選びも重要です。
測定地が住居近くだと生活音の影響を受けやすくなるので避けたいところです。
環境省「騒音に係る環境基準の評価マニュアル」においても、測定地の選定においては、「住居近傍は、生活音の影響を受けやすいため避ける」と記されています。

 

また、道路のすぐ近くで測定していれば、車が通行する時のエンジン音やブレーキ音も頻繁に入ってきます。
これらを防ぐには、「道路の近くに測定地を設けない」などの策が有効になります。

 

測定は、「昼間」「夜間」の両方が望ましい

 

次に、騒音を測定する理想的な時間帯を考えてみます。
同じ場所でも、早朝なら人通りがなく静か、昼間はにぎやか、夕方は交通量が多いなど環境がまったく変わってきます。

 

測定する時間帯によって、「ここは閑静な場所だ」「ここは騒音が発生している場所だ」と、基本的な要件が変わってきては客観的なデータになりません。
もっといえば昼間に限定しても、たまたま騒音が集中する時間帯だったのかもしれませんし、逆に、ランチタイムなどの影響で静かだったことも考えられますね。

 

このような状況をどう整理すべきでしょうか?
環境省の評価マニュアルの内容を参考にすると、一般的な環境であれば、基準時間帯ごとに主要な音源を把握・記録するのが望ましいとなっています。

 

基準時間とは、「昼間(6時?22時の16時間)」と「夜間(22時?6時の8時間)」のことです。この昼間と夜間にそれぞれの音源を収録して、データをつくるのが良いということです。
ただし、住宅地では夜間の測定は現実的に難しいでしょうし、早朝や深夜の残業が難しい会社も多いでしょう。
そのため、あくまでも環境省のマニュアルにおいても、昼間と夜間の音源を把握・記録するのが「望ましい」という表現にとどめられています。

 

結論としては、昼間のみの測定でも、客観的なデータとして成立すると考えられます。

 

測定値を客観的なデータに近づけるために

 

どのくらいの時間、測定すると良いかにも触れておきます。

 

厳密な決まりはないものの、観測時間は約1時間で1単位と考えるのが一般的でしょう。
これくらいの長さがあれば、ある特定の部分を切り取ったデータではなく、一定の騒音状態をとらえたデータといえます。

 

だからといって、1時間のみの騒音を測定しただけでは、必ずしも客観的なデータとはいえません。
午前の1時間と午後の1時間では、騒音レベルが異なるのではないかという疑念が残ります。
これを解消するには時間をずらしていくつかの測定を行い、その平均値を割り出すことで、「誰もが納得しやすい客観的なデータ」に近づきます。

 

自信がない時は報告書作成・調査員派遣の利用も

 

ここまで解説してきたように、騒音測定には、場所の選定や適切なデータ収集といった高い専門性が求められます。
また最終的に、誰が見ても納得できる客観的なデータにすることも重要です。
このうちどれかが欠けてしまえば、いくら高性能な騒音計を使っても意味がなくなってしまいます。

 

知識や経験で不安を感じる方は、騒音計のレンタルに下記のサービスを組み合わせるのも一案です。

 

  • 収集した騒音の分析
  • 上記のデータに基づいた報告書の作成
  • 騒音計の操作を熟知した調査員の派遣

 

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まとめ

 

  • 風の影響を最小限に抑えるために騒音計にウインドスクリーンをかぶせる
  • 住居近傍や道路近くは測定に向かないので避ける
  • 「昼間(6時〜22時の16時間)」と「夜間(22時〜6時の8時間)」両方の測定をするのが望ましい
  • いくつかの観測時間で測定し、平均値を割り出すことで客観的なデータに近づく